ヤフーCEO解任、ヘッジファンド要求受け入れ

トップの経歴詐称問題で、米ヤフーは14日、スコット・トンプソン最高経営責任者(CEO)を解任すると発表した。

後任は決定していないが暫定として、グローバルメディア部門トップのロス・レビンソン氏が就任した。また、委任状争奪戦を挑むことを宣言し、今回の問題を最初に指摘したヘッジファンド運用会社サードポイントのダニエル・ローブCEOら3人が取締役に就任することが決定した。

サードはアクティビストとして知られ、ヤフー株式の5.8%を保有する大株主。ただ、今回の人事案は折衷案として和解を急いだ形であることをリリースからもうかがうことができる。実質的な敗北とも言うことができる。

ローブ氏は「ヤフーの大きな潜在的な可能性をブロックするものを取り除いていきたい」とコメント。企業価値向上のために全面的に協力していくことを約束した。

昨年から前CEOが任期途中での突然の解任に始まり、創業者の退任と揺れ続けている米ヤフー。会社建て直し、もしくは売却などを含めてどのように動いていくのか。


スコット・トンプソンCEO

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