大阪府職員基本条例、評価に悩む管理職、若手は地獄

おかげで職員採用試験で志願者大幅減少

 「うちの組織には若い職員は少ない。みな優秀だが、交互に最低をつけるしかない。組織単位で5%ルールを課すのはやめてほしい」

 橋下氏が市長となった大阪市でも、同様の職員条例を制定する準備が進んでおり、「知り合いの市職員が、府の状況を聞きにきました」とも。

 職員基本条例が影響しているのか、2012年度の府行政職員の採用試験申込者数が、前年度に比べ約4割減少した。昨年度は、当時の橋下知事の指示で、択一式試験の代わりに、小論文を導入するなど試験方法を一新し、約30人の募集に前年度の5倍以上の3550人が殺到したが、今年度は募集を約65人に増えたのに、志願者は大幅に減少したのだ。

 「橋下さんには、もう一段の知恵を絞ってもらいたかった」(府職員OB)という声も出ている。

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