外国人投資家の「織り込み済み」

明るい材料がないと投資できないのか

 最近、国際的に「織り込み済み」なことは、1)これまで何回も日本のマスコミはこの問題は山を越えたと伝えてきましたが、欧州の問題は簡単には解決しないということ、2)政治の世界では米国の大統領選が終わるまで一貫した政策は出てこないということ、3)中国もロシアも同様です。これら3つに共通するのはVolatility(ヴォラティリティ:不安定さ、変わりやすさ)です。これは今年のキーワードではないでしょうか。

 明るい材料がないと投資は難しい。しかし、そこがチャンスであるともいえます。マクロで物事を考えるとマイナスだらけですが、ピンポイントで物事を見てみましょう。高齢化はマイナスだけではないはずです。高齢化は老人ホーム、シニアヘルスケア、また、国内観光にはレジャーという観点から新しいチャンスを与えました。

 また、爆発的なヒット商品を出している企業もあります。どこが出しているでしょうか。不動産に関しては、東京ほど安定している都市はまずありません。東京ほど経済界・政界・インフラなど、国の中心として機能している都市は他にないでしょう。

 あなたが投資を行う場合、何が「織り込み済み」ですか。どこまでが「織り込み済み」ですか。少なくとも、いま抱えている問題を「織り込み済み」にしてしまえばよく眠れるようになるかと思います。

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