清武氏去って「言論の自由」得た巨人

 読売新聞東京本社が「七つ森書館」と結んだ復刻出版契約の無効を求め東京地裁にこのたび提訴した。その取材に関わった、巨人前球団代表の清武英利氏が17日、東京都内で会見し「読売新聞による嫌がらせが続いているが、今回もその延長線上にある」と古巣を批判した。

一連の騒動の延長線上の出来事?


佐高信氏、清武英利氏
 「わたくしの渡辺会長批判と、今回の復刻版とは無関係です。読売の人々は嫌がらせをやめる、あるいはやめさせる勇気を持ってもらいたいのです」

 清武英利氏は東京都内の外国特派員協会で声をあげた。古巣の読売新聞社、巨人軍との間で訴訟を抱えている中で、また新たな火の粉が降りかかった。

 これは98年に新潮社から出版された「会長はなぜ自殺したか」(著者・読売新聞社会部)を、「七つ森書館」の「ノンフィクションシリーズ“人間”」に収録するとの契約を2社の間で昨年5月に締結。今年1月に発売予定だったが、読売側が契約の解除、もしくは出版を差し止めることを申し入れてきた。だが、七つ森書館が応じなかったために、読売側は訴訟を提起した。

 このシリーズの編者である経済評論家の佐高信氏も出席。「新聞は訴えられるものであって、訴えるとは驚き。気に入らなければ言論に訴えればいいのに、言論に自信がないということ」と主張した。

 清武氏も「封殺しているのが、社会部出身者ということが悲しい」と嘆いた。言論人としての生き方を貫いている清武氏だが、別の顔もある。

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