Facebook株価「地下マーケット」5年で10倍に

 米SNSフェイスブックがナスダック市場に新規株式上場(IPO)するが、プライベート取引市場セカンドマーケットが、これまでの同社株取引のデータを発表し、株価の推移は上場初値から5年で約10倍となっている。

 セカンドマーケットによると、フェイスブックは08年4月2日に「上場」した際は、1株=3.50ドルで取引された。幸運にも買うことができていれば、公開予定価格は1株=38ドルで、その頃からは10倍以上になることが見込まれている。

 09年4月には「最安値」1.11ドルまで下げたが、10年に入って復活。実際に投資家間でも新規株式上場も意識されるようになったのか、それ以降はグングンと値を上げていった。10年から出来高も増えていった。

 ちなみに、今年4月5日には42.72ドルで公開予定価格よりも、約13%の高い値をつけている。

 また、これまでの売り方と買い方のボリュームは次のとおり。

売り方
元従業員79%
投資家 12.4%
コンサルタント 6.4%
現在の従業員 0.4%
その他 1.8%

買い方
アセットマネージャー 27.5%
ヘッジファンド 27.5%
個人投資家 14.8%
ファミリーオフィス 11.8%
ミューチュアルファンド 7.5%
VC 4.0%
一般企業 3.1%
SWF 2.8%
セカンダリーファンド 0.8%
PE 0.1%

 売り方で最も多いのは、元従業員で約8割にも上る。買い方の数が多いということもあり、さっさと現金化したい、という思惑が見える。買い方は、アセットマネージャー、ヘッジファンドで半数以上になる。次いで個人投資家も約15%もあり、先見の明があったということになるだろうか。


フェイスブック株価の推移

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