上海に住む富裕層は15万人

 中国・上海には、どのくらいの富裕層が暮らしているのか。「胡潤研究院」が発表した「2012年胡潤上海財富白書」によると、1000万元(約1億2000万円)以上の資産を持つ富豪は14万人で、1億元(約12億円)以上の資産を持つ富豪は8200人で、合計約15万人になる事が明らかになった。


上海モーターショーでランボルギーニに 試乗する中国人。所持品はブランド尽くし
 現在上海に暮らす人はおよそ2300万人で、平均すると165人に一人が1000万富豪、約3000人に一人が億万富豪ということになる。

 これは、中国全体に占める割合で言えば、それぞれ1000万富豪が13.7%、億万富豪が12.9%で、全国第2位。上海は、北京、深圳についで富豪に人気の都市となっている。

 白書によると、億万富豪は主に“企業経営者”と“不動産投機者”と“プロの投資家”の3種類に分けられる。中でも一番多いのが企業経営者で全体の75%を占める。続いて、不動産投機者、プロ投資家だ。

 一方、1000万富豪に関しては、この3タイプに加えて「ホワイトカラー」ならぬ、「金色カラー」が増加しているのだという。これはいわゆるエリートビジネスマンで、大企業の管理職などを指す。他の都市に比べても上海は、「金色カラー」の割合が高く、1000万富豪の15%を占めている。

 またエリア別に見ると、2010年上海万博の開催地ともなった浦東新区が、もっとも多くの富豪が住む地域だった。

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