ボアズ・ウェインスタイン氏(38)が率いるヘッジファンド運用会社サバ・キャピタルの5月に入ってからの月次リターンが16%に上ると、ブルームバーグが伝えている。これは、巨額の損失を出した米大手銀行JPモルガンチェースの逆ポジションとも言われている。
ウェインスタイン氏が取ったポジションは「IG Series9 10 Year Index CDS」というCDS(クレジットデフォルトスワップ)の買いで、21%のディスカウントで購入できるなどと自信満々だったという。
今年2月にNYで行われたハーバー・インベストメント・カンファレンスで、ウェインスタイン氏はこのCDSの買いを推奨していたのだという。
JPモルガンのCIO部門は、20億ドル以上の損失を出したとされる。流動性がなくポジションが解消しにくいとも言われ、「ビッグホエール」と称されている。
ウェインスタイン氏は、ドイチェ銀行で債券トレーダーとして活躍。2009年に自身の運用会社サバ・キャピタルを創業した。
ボアズ・ウエインシュタイン氏
(Institutional Investorより)