来期最終黒字予想は本社リストラ織り込んだもの?
一方で、「基礎的試験研究費および親会社の本社管理部門にかかる費用を配賦不能営業費用とし、『消去又は全社』の項目に含めて表示しております」とあり、その「消去又は全社」の金額が2兆3217億円にも及んでいる。
ドメイン間で消去する利益が定かではないが、それでも、基礎研究と親会社の本社管理費が膨大だ。「本社がこれほど利益を食うのは許されない」(同)わけだ。
また、「本社をスリム化し、ドメイン単位の独立採算を徹底することで、持ち株会社への移行を視野に入れているのかもしれない」(証券アナリスト)という見方もある。
2013年3月期に500億円の最終黒字、V字回復を目指すと発表しているパナソニック。本社の大リストラは、この予想数値にすでに織り込まれているのかもしれない。
