ロスチャイルドとロックフェラーが資本提携

 ロスチャイルド家のジェイコブ氏が創業者の銀行RITキャピタルは30日、ロックフェラー・フィナンシャル・サービス(RFS)の株式37%を取得したと発表した。ジェイコブ氏は「歴史的な提携」と語っている。

 仏銀行ソシエテジェネラルを通じて37%を取得し、価格は非公開。投資機会を含めて様々な面で提携を模索していくという。RFSは1882年設立の老舗金融機関で、RITはジェイコブズ氏が家から独立して立ち上げたもの。トランザクションは9月末までに完了する予定。

 ジェイコブズ氏は、N.M.ロスチャイルド&サンズ時代には、一部署である「ロスチャイルド投資信託」としてスピンアウトし巨大なM&Aを展開していくなど、急進的でアグレッシブな性格として知られる。

 そうした気性が、ロスチャイルド家とは相いれなかったとも言われている。今回の決定も、大きなサプライズとなった。一方で、ロックフェラー家の現在の当主デビッド氏とは長い交友関係にあることは知られている。

 この日のロンドン証券取引所のRIT株は、前日比7.0ポンド安の1124.00ポンドで取引を終えている。


ジェイコブ・ロスチャイルド氏

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