打倒仏高級ワインの中国高級ワイン

 5月中旬に発表された「中国高級ワイン報告書」によると、2006年~07年の間に、中国のワイン消費市場は平均70%の上昇率を保っていることが明らかになった。また、輸入ワインは高級ワインを中心に25%を占め、今後5年のうちに40%前後になる見込みだ。特にフランスワインは人気で、11年の仏からの輸入量は1億リットル、輸入モノ全体の32%を占めた。

 報告書によると、中国富豪の中で週2回以上ワインを飲む人は43%、5回以上の人も13%に。だが、まだ多くの富豪が時々ワインを楽しむ程度で、25%は飲む習慣がないということも分かった。

 ワイン好きな中国富豪の中には、直接海外にいってお気に入りのワインを手にするだけでなく、シャトーそのものに投資をする人もいる。また、人気ワインには何百万という値段がつくなど、近年、中国のワインブームは少々過熱気味だ。

 輸入ワインに注目が集まる中国だが、実は国内生産も盛んだ。今回発表された報告書では、中国のぶどう畑の面積は世界一で、ワイン製造企業も500を超える、と国内ワインのアピールする。

 特に西部の甘粛、新疆ウイグル自治区は雨が少なく、寒暖の差が大きいなど、ブドウ栽培に最適の条件が揃い、現在、世界各地から一流の設備を導入しワイン製造を行っている。中国は今や世界第5位のワイン消費国となり、こうした国内産のワインの成長も後押ししている。


よかったらシェアしてね!
目次
閉じる