コールド・リーディングで洗脳される
人気占い師Aさんによると、「必要なのは占いの技術というより、いわゆる『コールド・リーディング』なんです」という。 コールド・リーディングとは、外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするなかで相手のことを言い当てる話術のこと。
例えば、本当は接していてつかんだ性格でも、手相を見ながら、「あなた、人に対してちょっと億病なところがありますね…。強くNOと言えなくて損しちゃうタイプなんじゃないですか?」などと、さも手相から読み取ったようにいう。
人生経験をある程度積んだ人なら、初対面でもだいたい読み取れるようなことである。だが、心が弱った状態で占い師にいわれると、「私のことを、私以上によく分かっている! この占い、当たる!」と、信頼してしまうのだ。