マクドナルドに行かず、かぶきなさい

マクドナルドやファストファッションでいいのか


ジェイミー・ダイモンCEO
 ひるがえって日本を見てみよう。日本は出る杭は打たれる文化である。「人の不幸は蜜の味」という言葉があるくらいで、妙に人の成功に嫌悪感を示す民族である。ただ、今後の日本の復活には「出る杭」が絶対的に必要なのである。どうにかして、高所得者層の税率を下げ、アルファロメオや高級ワインなどを買ってもらったり、東北などの地域で新たな投資をしてもらったりはできないだろうか。彼らの活発な経済活動は確実に日本に活気を戻すのだ。

 そんなのは「成金」だという、あなたは間違っている。やはり成功している人はいい服を着て、いい腕時計をはめ、おいしい3つ星のレストランで食事をし、不格好なプリウスではなくハリアーのハイブリッド車を運転するのだ。または株を買ったり、会社に投資をしたり、低金利の銀行に笑うのだ。すなわち、高所得者層の税金が下がると、かなりの高確率でその資金は経済に戻ってくる。

 マクドナルドを食べ、ファストファッションに身を包み、ひっそりと暮らすあなたにとって、お金を使わないことこそが美学かもしれない。しかし、それでは経済は喜んではくれず、そんなあなたの行動のせいで経済が活性化しないだ。

 やはり、成功する人は「かぶく」のだ。そして周りの人にとって「かぶく」人は魅力的に見えるのだ。「かぶく」人が多ければ多いほど、街は魅力的になり、活気があふれる街になる。そして活気ある街には投資が戻ってくるである。

 物事はそんなに単純でないというあなた、日経平均株価は一時8200円台にまで落ち込んだ。年初の1万円は遥か彼方の遠い夢のようにさえ思える。どうしてこのように経済は落ち込んでしまうのか。答えは簡単。「かぶい」ていないからだ。

 こんな私の意見に反論があると言う方、どうぞご自由に。少なくとも、私は明日、2つ星のおいしいレストランで食事をし、私なりにかぶいてこようと思っている。

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