中国の富裕家庭は引き続き増加

 経済成長が減速気味の中国だが、富裕層の数は依然として増え続けている。今月、米ボストンコンサルティングが発表した「世界財産報告書」によると100万ドル以上(約8000万円)の資産を持つ家庭の数は、中国が140万戸でアメリカ(513万戸)、日本(158万戸)に続いて、世界第3位となった。ちなみに、中国の富裕家庭は2010年には約129万戸、2009年には85万、2005年は41万で、数年の間に3倍以上の増加となった。

 報告書によると、2011年世界全体の財産の増加率は1.9%で総額122.8万億ドル(約9700億円)に達したが、2010年と2009年の増加率がそれぞれ、6.8%、9.6%だったことと比べると、大きく減速している。一方で、中国やインドなどの富豪財産は今後も増加すると予測されていて、2011年から2016年までに15%から19%増と見られている。これは、全世界の増加予測、4%〜5%を大幅に上回る速度だ。

 ただ、中国の富裕層が急速に増加しているとはいえ、貧富の差は今もなお大きく、豊かな家庭が全体に占める割合は非常に低いのもまた事実だ。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる