写真で届ける世界遺産(ポルトガルその3、ポルトガル誕生の地、ギマランイス)

 初代ポルトガル国王アフォンソ・エンリケス生誕の地がギマランイス。ポルトからは近郊普通列車で1時間15分、列車は1時間に1本の運行です。「ポルト歴史地区」で、ご紹介したアズレージョが美しいサン・ベント駅から出発します。



 ギマランイス駅から街の中心までは500メートル、10分程歩くと街の入口です。

 「Aqui Nasceu Portugal」(ここに ポルトガル 誕生す)と書かれた大きな石の壁が建ってました。



 ここは街の中心、オリベイラ広場。普段は賑やかな広場ですが、雨が降ってきたので人影はまばらでした。


 広場を起点に、最初に訪れたのがノッサ・セニョーラ・ダ・オリベイラ教会。翻訳すると「オリーブの樹の聖母教会」。

 戦勝を記念して、1342年に写真手前のアーチを建造した時に、古いオリーブの幹が突然、葉を出したという伝説からこの名がつきました。



 ロマネスク様式とゴシック様式が混在する教会の中に入いりました。内部は意外と広くて、降り注ぐ光の奥に、荘厳な祭壇がありました。


 次に訪れたのがブラガンサ侯爵館。レンガの煙突がユニークな15世紀の建物ですが、現在でも国賓などをもてなす時に使用されているそうです。


 侯爵館から丘を少し登ったところにあるのが、10世紀建造のギマランイス城。
千年の時を刻んできた、がっしりとしたお城です。28メートルの塔に登ると街を一望できるのですが、雨なので諦めました。


 再びオリベイラ広場に戻り、カフェで一服してから、今度は別の道を歩きました。赤い花が咲く素敵な道でしたが、この日は生憎の雨。足取りも重く、トボトボと駅に戻りました。
旅行中はこんな、ついてない日もあります。


 ギマランイスは小さな街なので、半日あれば十分に街を一周できます。歴史から置き去りにされたような家並みを見ながら、気ままに散歩されたらいかがでしょうか。できれば晴れた日がお薦めです(笑)。

 ちなみにこの旧市街は「ギマランイス歴史地区」として2001年に世界遺産に指定されました。

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