スウェーデンのノーベル財団は11日に理事会を開催し、今年のノーベル賞の賞金を従来の1000万スウェーデンクローナ(約1億1000万円)から20%減額し、800万クローナ(約8930万円)にすると発表した。
財団は「今後の長期にわたる運用益を確保するためで、ひいてはノーベル財団の独立性を守ることになる」と説明している。
ダイナマイトを発明した化学者アルフレッド・ノーベルの遺産を運用し、ここまで賞金をねん出してきた。しかし、特にここ10年間の運用リターンは、経費を賄い切れない状態が続いていたいたという、現実的な理由が賞金減額の決め手となった。
今後は役員の人件費、さらには授賞式の経費なども見直していく方針だという。
アルフレッド・ノーベル