塾生は地方選鞍替えも
基本的に党のことは語らない橋下氏が、国政進出の有無を語ったというのは、どのような意味があるのか。しかし、そこは政治。この先はまったく予想がつかないだけに、みんなが正直に受け取っているわけではない。
「関電の大飯原発3、4号機の再稼働問題や、それに絡んだ財界や霞ヶ関の突き上げなどもあったと聞きます。ただ、維新の会がこれでしぼんでしまうとは考えにくい。既存政党への失望感は根強く、国民が待望していることは間違いないために、本当に話が消えたとは思えません。一旦退却という方が正しいのではないでしょうか」（地元記者）
6月に毎日新聞が行った全国世論調査によると、比例代表の投票先では「大阪維新の会」が28％で、自民16％、民主14％を大きく超えた。また、近畿に地域を限ってみると、41％と圧倒的な支持となるなど、全国規模で2大政党を上回っているのだ。
松井知事は「お金は無いなりにやれる」というのが口グセだというが、塾生の選定については、能力プラス資金力が重要視されたともいう。
前出の塾生は、「もしも国政進出がなければ、大阪の地方選に出るということも考えなければいけないかもしれません」と話す。一方で、「まさか、やるやる詐欺ではないだろうとは思いますが…」と別の30歳代塾生。ここまで来れば、引きさがることはないだろう。
