6000億円の巨額詐欺事件に禁固110年

 総額で約80億ドル(約6340億円)にも及ぶ巨額詐欺事件で、米ダラス連邦地裁は14日、スタンフォード・ファイナンシャル・グループ(以下SFG)の代表者アレン・スタンフォード被告に、禁固110年を言い渡した。検察側の求刑は230年だった。

 スタンフォード被告は米テキサス出身の大富豪であり、クリケットの冠スポンサーをするなど貢献度が高いことからクリケット・タイクーンなどとも呼ばれている。

 問題となっていたビジネスは、オフショアを拠点に投資会社SFGを運営した。同社では、高配当をうたった譲渡性の預金を販売。しかし、これは、自転車操業的なもので、どんどん出資者を募って、既存顧客の配当金を賄うという運営スタイルを取っていた。

 スタンフォード被告は、08年のフォーブス発表の長者番付で総資産22億ドルで、205位だった。ただ、実態はこうしたビジネスで集めた資金だったようだ。


アレン・スタンフォード被告

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる