JPモルガンが巨大鯨のポジション解消か

 米銀行大手JPモルガンチェースのCIO部門がトレードで20億ドルの損失を出した件で、猛烈な勢いでポジションを解消している可能性があることが、20日わかった。米CNBCは、ほぼ売却したのではないかとしている。

 このトレードは「ロンドン・ホエール」とも形容された巨大な損含みポジションで、「CDX IG9」とされるデリバティブ(金融派生商品)だが、すでにここ数日で猛烈な勢いで売りポジションが消化されているのだという。

 JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、これよにって上院の証言を2回行うことになったが、手の内を明かしたくないことから、ポジションについては明言していない。ただ、リスクヘッジのために取ったポジションであることは明かしている。

 損失は50億ドル規模になるとも言われていたが、意外に早く問題は解消されるかもしれない。

 この逆ポジションを取っていたとされるのが、ボアズ・ウェインスタイン氏のヘッジファンド運用会社サバ・キャピタルだった。

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