富裕層人口でアジアが北米上回る

 キャップジェミニと、RBCウェルス・マネジメントは、世界の富裕層動向を調べた「ワールドウエルスレポート2012」を発表し、全体の富裕層の数は1.7%減少したものの、アジア太平洋地域で1.6%増加し約337万人となり、初めて人口で首位となった。

 レポートによると、100万ドル以上の資産保有者が対象で、昨年は世界的に景気低迷や動乱や大災害などで富を失う人も出るなど厳しい年となり、2008年以来の減少となった。

 ただ、アジア太平洋地域に関しては、1.6%増加し約337万人に。北米は人数こそ抜かれたものの、総資産額では、約11兆4000億ドルでその座を守っている。

 国別では、米国、日本、ドイツが上位3カ国。また、最も富裕層人口が増えた国ではブラジルで6.2%だった。日本、中国、インドネシアなどは伸びたものの、その一方で、インドは減速した。

 資産のポートフォリオは、キャッシュポジションと債券が人気になっていたという。また、アート市場は中国が30%を占めるまでに成長し、ダイヤモンドは20%を占める。


ワールドウエルスレポート2012から

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる