ポーカー世界選手権で日本人初優勝、木原直哉さん

 米国で開催されたポーカー世界選手権で、日本人プレーヤーの木原直哉さん(30)が優勝した、と21日主催者が発表した。日本から優勝者が出たのは初めてで、木原さんは優勝賞金約52万ドルを獲得した。

 同大会は、25カ国、419人のプレーヤーが参加して3日間にわたってトーナメントで争われ、木原さんが頂点に立った。木原さんは大会を振り返り」最高のゲームではありませんでしたが、幸運が幸運を呼び、勝ったのです」と語った。

 日本人が国際的なポーカーの大会での実績はなく、昨年から前田あずささんが欧州を拠点にWSOP(ワールドシリーズオブポーカー)にも出場しているくらいだった。

 木原さんは北海道に生まれ、東京大学卒。私立学校の教員を経て、トランプ、麻雀などが好きでポーカーを行うようになった。昨年、初めてラスベガスで大会に参加し、大会で1万9000ドルを得たという。

 今回約4000万円を獲得したことで「わたしは十分な活動資金がなかった。これで、各地のトーナメントに出場することが可能となる。わたしは今はアマチュアだが、プロになりたい」と語った。

 前途は明るいようだが、ただ一つの悩みは「両親はポーカーを好きではない」ということだという。


木原直哉さん

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