12億円元社長が腹いっぱいでシャンシャン総会に

 来週27日に株主総会が行われる精密機械メーカーのオリンパスだが、良心的な関係者や株主から期待されていた元社長マイケル・ウッドフォード氏に対して「結局は、自分のための戦いだったのか」との失望感が出ている。辞めていく若手社員も多いといい、早くも終戦ムードが漂っている。

やはり自分のための戦いだったのか?


マイケル・ウッドフォード氏
 すでに6月に入り、英国労働審判所で両者が争っていた案件で、オリンパスが1000万ポンド(約12億円)をウッドフォード氏に支払うことを条件に和解している。オリンパスは昨年、巨額の損失隠しが明らかとなり、経営陣に突きつけ世間に知られるきっかけを作ったウッドフォード氏が社長職を解任されることにつながった。

 4月の臨時株主総会で質問に立ったウッドフォード氏だが、質問と言えば「ほぼ自分の労働審判について。後は付けたしで不正のこと」(株主)だけだったという。

 中には「自分のための戦いなのか、会社を正すための戦いなのかわからない」と話す関係者もいるほどだ。

 4月まではメディア出演を積極的に行ってきたウッドフォード氏も現在では、ひっそりと身を潜めており、まさに、真意は本人のみぞ知るところだ。

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