賞味期限切れの経営者は退場を(パナソニック)

「コミットできますか」


大坪文雄社長
 そうした言葉のたびに拍手が沸き、一方で耐えながら応える会社側には、明らかに社員株主とみられる来場者がぱらぱらと拍手していた。こうしたやり取りの間、会場からは笑いが漏れたが、壇上の取締役、役員たちは苦笑い一つしない。ロボットのようだった。

 大坪社長は「いま一番やらなければいけないのは、業績を回復させること」「2012度にはV字回復を果たす」「創業100周年を迎える2018年にはエレクトロニクスNo.1の環境革新企業を目指します」を繰り返した。

 だが、かつて「連結売り上げ10兆円、ROA10%を目指す」と公表したのに、未達成のまま放置している大坪氏の言うことなど、信頼する株主はない。今回のV字回復の約束にも「コミット(約束)できるのですか」との声が上がった。

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