人気高まるエグゼクティブMBA

 米西海岸では管理者向けエグゼクティブMBA(EMBA)コースの開設が相次ぎ、ゴージャスな施設や贅沢なサービスなどで人気を集めている。フィナンシャル・タイムズによると、ウォートン・サンフランシスコ校の管理職向けエグゼクティブMBAにかかる費用は175,678米ドル。他のEMBAプログラムもほぼ150,000米ドル程度といずれも高額である。

 ペンシルバニアを本拠地とするウォートンが西海岸に進出して10年になるが、グーグル、フェイスブックなどのIT企業や西海岸の起業家を惹きつけている。自然に恵まれた環境、息を呑むような眺めだけではない。双方向機器など最新設備のある教室はもちろんのこと、託児所やミーティングルームなど設備は空港ラウンジを思わせるほどの充実ぶり。

 しかし、米西海岸でもEMBAの開講ラッシュで競争は熾烈である。起業家向けに特化したコースを提供するバブソン・カレッジに加えて、UCバークレーも2013年にEMBAを開設予定である。

 ランキングでトップクラスのウォートンの場合、ウォートン・サンフランシスコの2年EMBAコースは最も競争率が高い。他校と違いGMATスコアの提出も求められる。高い授業料と厳しい競争や授業内容や時間を押しても高い人気を保っている。ウォールストリートの調査では、戦略的な思考、企画力、リーダーシップ、結果を出す能力の養成を企業はEMBAに求めている。EMBAの価値を決めるのは卒業生自身だろう。

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