カシオの樫尾俊雄元会長(故人)の報酬が13億3300万円となり、2012年3月期決算の上場企業では現時点ではトップとなることが29日わかった。
カシオが提出した有価証券報告書によると、樫尾元会長は13億3300万円で、その内訳は基本報酬1400万円、退職慰労金13億1900万円となった。
これまで判明している分では、日産自動車のカルロス・ゴーン社長が期待された10億円を突破せず、目前の9億8700万円でトップになっていた。
樫尾元会長はカシオを創業した4兄弟(忠雄、俊雄、和雄、幸雄)の二男にあたる。今年5月に亡くなった。生前は、世界初の個人用電卓「カシオミニ」を開発し、電卓の新時代を築き上げた。