古巣JPモルガンの逆ポジションで大儲け

 米大手銀行JPモルガンチェースのCIO部門が20億ドル以上の損失を出した件で、元同行のクレジット・デリバティブチーム立ち上げメンバーの投資家が、古巣の逆張りで大きなリターンを挙げている、と3日ブルームバーグが伝えている。

 これは、JPモルガン在籍時に、クレジット・デリバティブチームの立ち上げメンバーの一人で、現在は大手ヘッジファンド運用会社ブルーマウンテンキャピタルの創業者、アンドリュー・フェルドスタイン氏。同社の総資産額は350億ドルに上り、今年に入ってから6下旬までで、年率9.5%のリターンをあげているという。

 このリターンが、古巣の逆ポジションではないかと言われている。JPモルガンのビッグホエールと呼ばれるポジションは「CDX IG9」とされるデリバティブの売りだと言われている。

 ブルーマウンテンは、クレジットデリバティブ部門では米国でも一目置かれている存在。また、ビッグホエールはすでに猛烈な勢いで手じまいに向かっていると、CNBCが伝えていた。


アンドリュー・フェルドスタイン氏 (ブルームバーグ2010ヘッジファンドサミットより)

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