東電が事故直後のテレビ会議映像を公開へ

 東京電力が福島第一原発事故が起きた直後の本店のてれび会議の映像を公開するかどうかについて、枝野幸男経産相は10日の参院予算委員会で「(東電に)事実上の行政指導として求めています。前向きに出す方向で検討したいということなので、3カ月も4カ月もかかるというものではないと思います」と述べた。福島瑞穂委員(社民)の質問にこたえた。

 東電の事故直後の対応について、これまでにも公開を望む声が多かったが、東電はプライバシーなどを問題にして公開を拒んできた。ただ、トップが下河辺和彦氏に代わったことで、東電によると、新たに会長、社長は映像の一部を観たという。

 プライバシーの点については、幹部以外の一般社員の顔や名前などの調整を行い、今後数週間で公開される見通しだ。

 ただ枝野氏は「法律に基づくものではなく行政指導なので、公開の仕方や期限を指定できるものではない」としており、国民の目に触れる形で公開されるかどうかは不明だ。

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