国内埋蔵の貴金属1.6兆円、東京タワー550搭分

 田中貴金属工業が発表した「日本に眠る貴金属に関する意識調査」によると、日本国内に眠っている「埋蔵貴金属」の総資産額は推計で約1兆6550億円に上り、これは東京タワー総工費で約550塔分に相当することがわかった。また、女性一人当たり平均で4万円になるという。

 調査結果によると、持っているが使用していない貴金属ジュエリーの有無」について約80%の女性が「ある」と答え、その種類について聞いたところ1位「指輪」、2位「ネックレス」、3位「ピアス・イヤリング」という結果になった。

 使用していない貴金属ジュエリーが「ある」と回答した女性に、その内容について「指輪」「ピアス・イヤリング」「ネックレス」のカテゴリごとに金・銀・プラチナの種類と個数について聞き、算出した日本全国で使用されずに眠る貴金属ジュエリーの総額は推定で約1兆6550億円になった。これは、東京タワーの総工費(約30億円=昭和33年当時)換算で約550塔分に匹敵する金額だという。

 この調査はインターネット上で、全国の20~60代の女性1000人(各年代200人ずつ)にアンケート。ほかに得られた結果は次のとおり。

・埋蔵者の割合が多い地域は88.7%が使用していない貴金属ジュエリーが「ある」と回答した九州。
・日本全国で眠る片方だけのピアス・イヤリングは合計推定2627万個。
・約60%の女性が貴金属ジュエリーを10年以上埋蔵している。
・離婚経験のある女性の約60%が貴金属ジュエリーを失くした経験が「ある」と回答。
・女性の約6人に1人が恋人・配偶者からプレゼントされた貴金属ジュエリーを失くした経験がある。
・離婚経験のある女性の43%が買取り・リサイクルサービスを利用している。


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