「1回だけだった」鉛ケースで被ばく隠し

 東京電力福島第一原発の復旧作業で福島県内の建設会社「ビルドアップ」の社員が線量計を鉛ケースで隠して被ばく量をごまかした問題で、元請け企業の「東京エネシス」は23日、当該作業員に聞き取り調査を行ったところ、線量計(APD)に鉛ケースを装着したのは1回のみだった、と発表した。

 東京エネシスによると、当時の作業従事者の協力企業5人、またそれ以外の複数の社員に聞き取り調査を行ったところ、昨年12月1日に一度だけ本人を含む5人の社員が鉛カバーを装着したとの証言を得たという。

 同社は作業員にはガラスバッジと呼ばれる線量を計測する機械も携帯させており、APDとガラスバッジとの間で線量の数値に大きな差異はなかったという。
 
 同社は東電のグループ会社となる。

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