線量計の鉛ケース装着も意味なく1日で止めた

 東京電力福島第一原発の復旧作業で福島県内の建設会社「ビルドアップ」の社員が線量計を鉛ケースで隠して被ばく量をごまかした問題で、東電は27日に調査結果を発表し、あまり効果がなかったために1日で使用を止めていたことがわかった。

 これは、東電のグループ企業である元請けの「東京エネシス」が、その下請けの「ビルドアップ」に線量計(APD)に鉛ケースを装着し、作業員5人が作業したもの。エネシス社が事情を調べていた。

 昨年12月に、作業員12人がJヴィレッジで鉛をつけるよう指示された。3人はできないとして帰宅したという。残る作業員の中で5人が鉛ケースを装着したという。

 結果的に装着した5人と、そうでない4人を比較した場合の線量があまりなかったために、1日で取りやめたという。

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