電力9社中7社が赤字、東電が最大で2883億円

 全国の電力各社の今年第1四半期(4~6月)決算が出そろい、9社中7社が純利益は赤字となった。最も赤字額が大きかったのは、東京電力で2883億円だった。

 社名    売上高        純利益
北海道電力 1386億円(5.2%減)  -170億円
東北電力  4076億円(17.4%増)  -120億円
東京電力  1兆3097億円(15.6%増)-2883億円
北陸電力  1167億円(3.3%増)  88億円(84.6%増)
中部電力  6295億円(16.7%増)  -125億円
関西電力  6483億円(0.1%増)   -995億円
中国電力  2731億円(6.7%増)   -105億円
四国電力  1290億円(8.0%減)   -149億円
九州電力  3538億円(2.9%増)   -1009億円
沖縄電力  383億円(5.0%増)   7300万円


 東電以外には、九州電力が1009億円、関西電力が995億円となった。各社ともに最大規模の赤字を計上することになった。各社とも火力発電への切り替えにともない、燃料費用がかさんだことが大きな要因となっている。

 その一方で、7300万円ながら管内に原子炉を1基も持たない沖縄電力が黒字。また、北陸電力は水力発電と、関電などへの売電で、前年同期比84.6%増の88億円の黒字となった。

 関西電力は大飯原発(福井県おおい町)3、4号機が7月からフル稼働に達しており、第2四半期は幾分か改善される見通しだ。

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