「大きすぎて運用できない」20億ドル返還

 著名ヘッジファンド運用会社ムーア・キャピタルの創業者ルイス・ベーコン氏は、投資家にあてたレターの中で、運用資金20億ドルを顧客投資家に返還することを記した。

 米NYタイムズによると、「大きすぎて、流動性と投資機会を制限する足かせになっている」と理由を説明しているという。

 ムーアキャピタルは89年からファンド運用をはじめ、旗艦ファンド「Moore Global Investments fund」はこれまでの平均年利18%。2007年には50%のリターンを得ている。同ファンドは運用資産80億ドルで、そのうちの20億ドルを返還するという。

 同社は、全部で6つのファンドを運用し、150億ドルの運用資産総額がある。

 ベーコン氏は現状の市場環境を「先進国の過剰ともいえる債務が、民間の成長の妨げとなっている。この環境下においては、通貨、負債、債券市場に参入することはひじょうに難しい」と分析している。


ルイス・ベーコン夫妻

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる