海外ワインメーカーが中国へ進出

 世界最大級のワインメーカーのトレジャリー・ワイン・エステート(濠)は、、中国にぶどう園と醸造施設を作ると発表した。ヨーロッパ諸国のワインメーカーと足並みを揃える形。今後、需要増が見込まれるアジア市場を切り開く、第一歩にしたい考えだ。中国・澳州新快ネットが伝えた。

 中国は、オーストラリアワインにとって、最大の成長市場となっている。北米や欧州など、成熟市場への輸出が徐々に難しくなっている中で、中国はすでに3位の輸出先。2011年の輸出額は37%増加し、1.84億元(約22億5000万円)に上った。

 中国ではワインはステイタスの1つ。とにかく、高価なワインが売れる。トレジャリーは、中国で高額なワインを多く売り込もうというわけだ。香港に飲料メーカーで世界的に活躍してきた人物をそろえ、さらなる市場拡大が見込まれる中国を攻め込む構えだ。トレジャリーは「フランス産ワインに関しては、中国市場は十分に成長してきた。中国消費者は、オーストラリアにも良質なワインが有るという事に気づいてほしい。」としている。

 中国のワインの需要が増えるにつれて、欧州のワインメーカーも次々に中国に進出しており、フランスのドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトも、既に中国東北部でぶどうの栽培を始めている。世界中のワイン業者が注目する中国。世界最大のワイン消費国になる日も近いかもしれない。

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