BHPビリトンCEOが賞与を辞退

 鉱業大手BHPビリトンのマリウス・クロッパース最高経営責任者(CEO)は、今期のボーナスを辞退すると発表した。

 米シェールガスの資産、ニッケル資産の評価損など合計28億4000万ドルを計上したことが大きな理由。クロッパーズCEOは、報酬決定委員会に対して今期ボーナスの受け取り辞退の意思を示したという。

 同社は米アーカンソー州にあるシェールガス田を保有。これはクロッパーズ氏がCEOに就任してから最大の買収案件でもあった。さらには、ニッケルの在庫が過剰となり、多額の評価損が発生している。

 クロッパース氏は南アフリカ出身で、INSEADでMBA取得。マッキンゼーなどを経て07年に44歳でBHPビリトンのCEOに就任した。昨年の総額報酬は1160万ドルとなっていた。同CEOのボーナスはこれまで、年間で200万ドル前後だった。

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