東電が事故直後の会議映像をきょうから公開

 東京電力は6日から、昨年の福島第一原発事故の直後の社内と現場を結ぶ映像を報道陣に公開した。

 映像は昨年3月11~15日までの約150時間。原子炉への海水注入をめぐる判断のやりとり、3号機の水素爆発時の瞬間や、菅直人首相(当時)が本店を訪問し訓示する場面などが含まれる。全150時間のうち、音声があるものが50時間、音声のない映像だけのものが100時間となっている。

 第一原発3号機の爆発の瞬間は、吉田昌郎所長(当時)が「本店、本店たいへんです、たいへんです。たぶん3号機で水素爆発がいま起こりました」と本店に叫ぶシーン場面などもある。

 報道陣向けに、東電本店で1カ月間公開される。提供される映像は東電側が編集して提供している。

 また、東電は当初、社員のプライバシー保護、また、社内資料であることを理由に公開をしてこなかった。だが、メディアや一般からの声が大きく、経済産業省、東電の新経営陣が公開を求めるなどしたため、公開に踏み切った。


福島第一原発3号機(昨年3月16日、東電撮影)

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