イランとの取引を約7年間に渡って行ってきた、英スタンダード・チャータード銀行は事態が発覚してから、ロンドン株式市場でも株価は急落しており、時価総額が170億ドル(約1兆3000億円)も失われている。
これまで約10年間で、総額約2500億ドルもの取引を行ってきたという。また、それだけではなく、リビア、スーダンなどとも同様の取引を行っていたのではないか、との疑念も出てきている。連続して過去最高益を達成してきた原因は、こうしたところも関係しているのか?
JPモルガン・チェース、バークレイズに続いてSチャータードと業界の「優等生」に不祥事が続いている。
SチャータードにはNY州からの警告も出されており、今後は米国で事業を営むことができなくなれば、国際銀行としての立場を失うことになる。この疑惑の結末の行方が注目されている。