弁護士がリングで闘い続ける理由

柔術キャリアは100戦以上

 堀さんと格闘技の出会いは大学生の頃。ちょうど大きなプロ格闘技イベントが日本にも生まれ、格闘技が身近な存在となった。

 「自分が大学生の頃は、プロ格闘技に触れる機会があまりなかったんですね。強いて言えば『K-1』が始まったくらいでした。そのあと、『PRIDE』が出てきて、桜庭―グレイシー戦のような盛り上がりが出てきて、自分もやってみようという気になりましたね」

 そうした影響もあり、26歳で社会に出てから柔術の道場に通うようにもなった。格闘技が好きだからやってみたい。物事を始めるきっかけは、こうした素直な願望から入ることが多い。だが、人間は進歩していく過程で、モチベーションの持続という見えない敵と永遠に格闘しなくてはならない。現在ではキャリア100戦を超えるが、好きなだけでは続かない。

 格闘技もやはり弁護士の仕事を同じく進歩の段階があるのだという。
・第一段階:好きになってスタートする時点。
・第二段階:強くなりたいと思う時点。
・第三段階:自分以外に社会の利益になり意義のあるものを求めること。
・第四段階:社会を動かしていけるような選手。

 現在の堀さんは格闘技においては、第三段階目にあるのだという。

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