故潤研究院が「2012年故潤財富報告」を発表し、2011年末までに中国国内の1千万富豪(資産総額1億2000万円以上)が、初めて102万人を突破し前年比6万人増となった。このうち資産総額1万元(12億円)以上の超富裕層は、6万3500人。前年より3500人増加した。「金回り」が良くなる人が多くなる一方で、今後に不安を抱く人も増えている。
経済成長率が伸び悩むなど、先行きに不透明感が出始めた中国経済については28%の富豪がこの先2年間は、“非常に自信がある”と答えたものの、これは昨年の半分に減少した。
また3割以上の人が、積極的に投資すると答えた。投資先としては依然として不動産がトップだが、投資先に不動産を選ぶ割合も昨年72%から60%に減少した。そのかわり金へ投資する人は26%に上った。
中国の富裕層たちは近年、盛んに海外移住をしているが、今回の調査でも16%が移民の申請中で、44%が検討中と、実に全体の60%が移民を考えている事が明らかになった。
子供の教育に関しては、85%の1千万富豪が留学を考えていて、億万富豪(資産総額12億円以上)に至っては、90%に上った。留学先として人気なのは依然としてアメリカ、次にイギリスで3位はカナダだった。