有名大学を出ても富豪になれないのは中国も同じ

 億万長者がどんな大学を出て、何を専門に学んでいたかは、皆が知りたいところ。この度、中国・大学ネットが「中国トップ100富豪・出身大学と専攻ランキング表」を発表し、80年代生の若手富豪の多くは、有名大学を出ておらず、専門もビジネスとほとんど関係ない事が分かった。

 ブランド大学の“富豪のゆりかご”としての影響は徐々に薄れつつあるのか。ランキング表によると、60年代、70年代生の富豪の大部分は有名大学出身だった。例えば、資産総額64億元(約768億円)の新東方教育科技グループ創始者、兪敏洪(ゆ びんこう)氏の出身は名門・北京大学。資産総額200億元(約2400億円)の巨人グループ創始者の史玉柱(し ぎょくちゅう)氏の出身大学は、かつては「東洋のケンブリッジ」として知られた浙江大学だ。

 だが、80年代生を境にして、傾向が変わってくる。80年代生の富豪35人のうち、最高学府の双璧、北京大学と清華大学の出身者は一人もいない。一方で、うち17人が上海対外貿易学院や浙江理工大学など、国が優先的に予算配分を行ういわゆる“重点大学”以外の出身だった。

 また大学の専攻とビジネスとはほとんど関係がなかったが、唯一関連があったのがIT関連事業だ。

 今は、有名大学に変わって、IT事業が“新富豪のゆりかご”と言えるかもしれない。ランキング中、10人がネットゲーム事業で、43人がソーシャルネット関連やソフトウェア関連の事業に従事していた。これは全体の約半分を占める。特に80年代の若手富豪のその傾向は強く、35人中18人がIT関連事業だった。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる