アップルの会社史上、最も儲け損なった男

 アップルの時価総額が約49兆円に達し、株式市場の有史以来、最高額となった。その陰で、わずか12日で会社を去った創業メンバーのことが思い出される。当然、その恩恵は受けていない。

 76年にスタートしたアップル。2人のスティーブ(ジョブズ、ウォズ)とともに創業したロン・ウェイン氏(78)だ。

 ゲーム会社アタリで知り合い起業したが、わずか12日で会社を去った。20代のジョブズ氏と違い、このときすでに40代で借金も抱えていたという。

 過去に自身の公式サイトで「私がアップルを離れたのは、コンピュータへの熱意が欠けていたからではありません。リスクは高いが成功するだろうと思っていました。しかし、それがいつになるのか? わたしは何を犠牲にすればそこに辿り着けるのかわからなかったのです」と書いている。

 アップル株約10%を保有し、800ドルで売却したという。もしも、現在でも保有していれば、4兆円を超えることになる。


ロン・ウェイン氏(左、公式ツイッターより)

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