キャラは作らない
「私の場合は何もしていなかったんです。逆に頑張りすぎても自分の良さを失うだけで、完璧な自己アピールが完成しても、そういうキャラになりたいとなったら、その子の自然なカワイサが見られなくなるし、わたしは残念だと思います」
乃木坂のオーディションでも、様々な子たちといっしょだった。何時間掛かったのかというばかりの凝ったまつ毛と目元のメーク。また、淀みなく洗練され尽くした自己アピールをする子も多かったという。
だが、生駒さんはそうした必要以上に自分を飾りつけることに対しては大いに疑問を持っている。
「もちろん努力はするんですけど、あんまり頑張らなくても、その人にチャンスがあるんなら、絶対に巡り合えると思うんで」
自分に、そのチャンスが巡って来るのかどうか誰にもわからない。しかし、少なくとも当時15歳の少女が踏み出した一歩が今を築いたことだけは間違いない。