2050年までに世界経済の重心が中国・インドに

 不動産関連企業、ナイト・フランクとシティーバンク・プライベートバンキング部門が共同で発表した「財富報告2012」は、2016年までに中国の億万長者の人数は1.4万人と現在の2倍に増え、2050年までに世界経済の重心は中国とインドに移ると予測した。

 ある統計では、現在東南アジア、中国、日本を合わせて1.8万人の億万富豪がいて、北米の1.7万人、西ヨーロッパの1.4万人を既に超えている。同報告書によると、4年後の2016年には、この地域の億万富豪は2.6万人に、北米は2.1万人、西ヨーロッパは1.5万人になると予測している。

 また報告書によると、中国は今後も経済成長を続け、2020年にはアメリカを抜いて世界第一位の経済大国に。さらに2050年にはインドが中国を抜くとみている。中国もインドも、今後40年間はその成長スピードを保持すると予測した。

 西側諸国の生産総額での覇権も終わりを告げるとの見方が示された。報告書では、北米と西欧を合わせた総生産額は2010年の41%から2050年には18%に降下。一方、アジアの発展途上国が占める割合は27%から49%に上昇されると予測している。

 さらに2050年までに、一つの都市世界を牽引するパワーが集まるという形ではなくなり、複数の都市が協力ネットワークを築くようになるとしている。例えば、“ワシントン、ニューヨーク、シカゴ”、“北京、香港、上海”など。こうした都市ネットワークが力を持つようになることが予想されている。

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