謎の大富豪のマントウ屋

 中国福建省・石獅市に、変わったマントウ(中国風蒸しパン)屋がオープンしてから8月でちょうど1年になる。何が変わっているかと言えば、この店のマントウはすべて無料なのだ。

 店の前の立て看板にはこう書かれている。「もしあなたが生活に困った失業者、収入の少ない貧困家庭の人、仕事が見つからない卒業生、助けのない老人…ならば、無料で食事をしていってください」この店は1年で35万個のマントウを提供し、40万元(約480万円)を消費したという。

 マントウ屋“永恒陽光マントウ店”は市内の中心部にあり、知らない人はいない。店の従業員は、朝5時に起床してマントウを作り始め、7時には店を明ける。そして閉店は夜の7時だ。マントウの粉は、上等な物を使い、味も良いという。

 家族たちに仕送りの必要がある出稼ぎで働く底辺の労働者たちも、よく利用している。労働者たちからは、きっと大富豪が開いている店ではないか、とされている。名前や経歴などはまったく公表されておらず、謎のままだ。

 今後もさらにもう一店オープンさせる計画があるという。

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