【きょうの名言】「君は選ばれた人間だから」

 27日の東京・秋葉原での最終公演で卒業した、AKB48の前田敦子さん。2005年のグループ立ち上げ前から結成に深く携わった、振付師で演出家の夏まゆみさんが、沈黙を破って、前田さんに祝福の言葉を述べた。

 夏さんは自身のブログで「しばらくの間、AKBに関しては口にしてこなかった。。。 いろんなことがあったからね。今日は、今日だけは少し、語ってみようかな。だって、前田が、あの前田が卒業したっていうじゃない?」と振れた。

 AKBサイドのスタッフに公演に行っても良いかどうかをたずねたそうだが、返事がなかったといい、最後の姿を見届けることはできなかったという。夏さんが担当していたのは立ち上げ当初の2年ほど。オーディション、プロデュースなど役割は多岐にわたった。だからこそ、格別の想いがあるのだろう。

 「前田へ卒業おめでとう。約7年間お疲れさまでした」と切り出し、よく「前を向きなさい、顔をあげなさい」「前田? あとお前がやらなければならないことは一つだけ。前を向くことだょ」と、言い聞かせてきたことを振り返った。

 また「前田は絶対休まなかった。休まずステージに立ち続けた。そこには心底感心したものだ」とも思い返した。そのたびに「遅刻してでも来たことをよく来たな。褒めて抱きしめると、私の胸の中で、子供の様に“えーんえーん”って声を出して泣いた」という。
 
 旅立つかつての教え子に「辛いこともあるだろう。それは選ばれた人間だからこそなのだ。ソロになって、また大変なこともやって来るだろう。でも君なら大丈夫、選ばれた人間だからこそだと分かっているもんね」と、見送っていた。

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