5歳から始める「スイスのボーディングスクール留学」(後編)

スイスにボーディングスクールが多い理由

―そもそも、スイスにはなぜボーディングスクールが多いのでしょうか? レマン湖沿いには人気の高い、富裕層の子弟が集うボーディングスクールがたくさんあります。
「まず、風光明媚な地理的条件があり、ヨーロッパの富裕層向けリゾートとして発展を遂げてきたという歴史があります。また、スイスのボーディングスクールの多くは、ボーディングスクールでありながらインターナショナルスクールである、という特色があります。つまり、自国民の生徒がたくさんいるところに留学生がお客様として入り込むのではなく、どこの国から来た生徒も対等の立場で友人関係を育むことができるのです。そのため、世界中から富裕層の子弟や優秀な生徒たちが集まってきました。」

 海外教育コンサルタント(EDICM)によると、アメリカのボーディングスクールは多くても留学生の割合は20%で、アメリカ人のための学校ということが基本だといいます。しかしスイスのボーディングスクールは他国と異なりインターナショナルスクールなので、海外からの生徒の受け入れに大変寛容なのです。

―スイスに富裕層の子弟が集うのは、そのような背景があるのですね。
「はい。また、スイスのボーディングスクールの多くは、イギリス式とフランス式、学校によってはアメリカ式やドイツ式も選択できるなど、1つの学校で2~3カ国の教育カリキュラムが並行して学べるシステムなので、生徒たちの多様な進路の需要に適応しやすいという面もあります。」


ブラジルデーでサンバを踊る柚ちゃん(8歳)

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