仏2大ブランド再び戦争、エルメスがLVMHを告訴

 仏高級ブランドのエルメスが、株価取得の際にインサイダーなど不正の疑いがあるとして、仏高級ブランドグループLVMHを、仏検察当局に告発していたことが4日明らかになった。

 AFP通信が報じて明らかになり、すでに7月に当局に告発しているのだという。

 両者の戦いは2010年秋に端を発する。LVMH会長でファッション界の帝王ベルナール・アルノー氏が、エルメス株を10%超取得。その後に徐々に買い増しを進めていき、翌2011年には22%超となった。しかし、エルメスも創業一族が団結。また、アルノー氏も表向きは買い増しをしない意思を示したことで、一応の小康状態となっていた。

 アルノー氏は仲介銀行を数多く間に入れて、なおかつデリバティブで本来の株価の半額でエルメス株を集め、5%の節目の申告義務で報告をしなかった可能性も指摘されていた。

 これを受けて、LVMHは4日「エルメス株式取得は正当な手段を用いており、たいへんに遺憾。エルメスの主張は誹謗中傷でもあり、名誉棄損と脅迫の疑いで告訴することを検討している」との反論を発表した。


パリコレ2011春/夏のエルメス

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