ユダヤ人の教えで築いた6億円の資産

 ユダヤ人は金儲けが上手、とは巷でよく言われているが、実際に家族として薫陶を受けたまったくの投資初心者が、ユダヤ人の義父から投資を学んだことで、ゼロから6億円の資産を築いたシングルマザーがいる。ユダヤ人の投資手法とはどのようなものか、その実践者である翻訳家の星野陽子さんに話を聞いた。

TVなし、エアコンなしからスタート


星野陽子氏
 東京都内に一棟建てマンションを2棟所有。資産額は6億円以上で、しかもフルローンで入手した。ただ、属性はと言うと、シングルマザー。金融機関からの評価を勝ち取ることは難しい。星野さんが投資家としては、ほぼゼロからのスタートでここまで至るには、身内のユダヤ人の投資やお金に対する考え方を取り入れることができたのが大きい。

 「ユダヤ人の夫(現在は離婚)との結婚生活で、まず貯金するということが身につきました。そして、義父(夫の父)から(投資家としての)姿勢を教わりました」と星野さん。

 まず新婚生活は、いまどき珍しいエアコン、テレビなしという生活から始まったという。無駄を排除し、生活は必要最低限を求めるようになっていた。これが第一歩だった。

 2008年には小平市のRC5階建て(3億1000万円)、10年には三鷹市のRC4階建てを3億円で、ともにフルローンで購入することができた。銀行の査定では、物件の価値は買値よりも価値が高かったために、フルローンの審査が通ったという。

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