ユダヤ人は金儲けが上手、とは巷でよく言われているが、実際に家族として薫陶を受けたまったくの投資初心者が、ユダヤ人の義父から投資を学んだことで、ゼロから6億円の資産を築いたシングルマザーがいる。ユダヤ人の投資手法とはどのようなものか、その実践者である翻訳家の星野陽子さんに話を聞いた。
TVなし、エアコンなしからスタート
星野陽子氏
「ユダヤ人の夫(現在は離婚)との結婚生活で、まず貯金するということが身につきました。そして、義父(夫の父)から(投資家としての)姿勢を教わりました」と星野さん。
まず新婚生活は、いまどき珍しいエアコン、テレビなしという生活から始まったという。無駄を排除し、生活は必要最低限を求めるようになっていた。これが第一歩だった。
2008年には小平市のRC5階建て(3億1000万円)、10年には三鷹市のRC4階建てを3億円で、ともにフルローンで購入することができた。銀行の査定では、物件の価値は買値よりも価値が高かったために、フルローンの審査が通ったという。