続・弁護士がリングで闘い続ける理由

史上初?の更正施設の実現に向け

 犯罪や非行を起こした者が施設を出た後に、実質的に頼ることになるのは保護司。全国に約5万人(法務省)いるものの、絶対数が足りていないと言われて久しい。さらには74歳以上には再委嘱しないという方針から、保護司の高齢化もあいまって、今後は深刻な人で不足に陥る可能性さえある。

 そこで、堀さんが描いているのが更正施設だ。それは、道場と宿泊施設を備えた更正施設。入所者はここに住み込んで、1年間格闘技の練習をしながら仕事も探して社会復帰を目指すことになる。

 「職を紹介して仕事をしながら、格闘技の練習をして、将来的に、アウトサイダーだけでなく、戦極とか色々な大会に出ることができるような選手が育ってくれればと思います。
でも必ず半年で出て行ってもらいます。寝泊まり自由では、そんなおいしい所にずっといては更正できませんから」

 現在は、関東で施設を建てられる用地探し、さらには、これからスポンサー探しを行う。できるだけ早く監督官庁への申請を目指している。それらと並行して、自身はリングに上がり続けて「努力すれば勝てるんだということや、勝つことが、また夢や希望につながりますから」と訴えていくのだという。


前田日明さん(右)から祝福を受ける堀鉄平さん

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