続・弁護士がリングで闘い続ける理由

闘わない経営者は誰からも尊敬されない


「楽をする弁護士が多くなったような気がします。(案件を)処理するだけで戦わない。つまり全力でクライアントの依頼に取り組まない人のことです。でも、そういう弁護士はたとえ自分の身内に頼まれたとしても、必死でやらないんでしょうか?」

 堀さんはリングに上がることを社会貢献として考えているのと同時に、「闘う弁護士」ということをアピールしたいのだという。それは、依頼人の期待にこたえるために精いっぱい全力で闘う。仮に自分自身が当事者となった場合も「全力で闘ってくれない弁護士には頼みたくない」と話す。また、事務所代表としても、自分や事務所の弁護士には依頼人のために闘う姿勢を持つことを教えている。

 弁護士も競争が激しくなり、すでに二極化が進行しつつある。たとえば、全力で戦わない弁護士に仕事を頼む人などいるだろうか? みんなが平等に利益を分配する時代も終わり、そうした人は自然淘汰されていくことになるだろう。

 弁護士界ではすでにゴングは鳴って、激しい争いが始まっている。と同時に故障明け緒戦となる試合、8月9日からのトーナメント戦(予選)は迫っている。

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