名門早稲田大学のラグビー部が、強豪帝京大学ラグビー部との練習試合で、部員が相手に「五流大学」というヤジを飛ばしていた、とするコラムが、特定非営利活動法人「WASEDA CLUB」の公式サイト上に掲載され、波紋を呼んでいる。
これは同サイトに、フリーライター木村俊太氏が投稿したコラム「誇りと品格なきチームに明日はない!」に記述がある。
長野県・菅平で、帝京大学と対戦。結果は0-43と大敗したが、負けたことが悔しいのではなく、「早稲田大学ラグビー部が『誇りと品格』を自ら捨て去った瞬間に立ち会ってしまったからだ」としている。
その理由を「早稲田側から帝京側へ発せられたヤジである。『五流大学!』スタンドからではない。選手から発せられたヤジである。最低だ。早稲田とかいう大学が何流なのかは知らないが、品格が五流以下であることだけは確実だ」と、悔しさをにじませながら説明した。
さらに、帝京の選手に対して「くろんぼ!」とのヤジも飛んだというのだ。そして、帝京のキャプテンが試合後、早稲田ベンチにあいさつに行ったところ、コーチはキャプテンを「あいさつなどいらない」と追い払ったというのだ。
木村氏は「なるほど。あいさつもできないコーチに指導されているのでは、選手に何を求めても無駄である」とした。
一方で、同サイトは事実上の事務運営責任者はラグビー部の後藤監督。木村氏のコラムも監督が読んだ上で掲載されているのだ。自身に不利な内容が掲載されているということを考えるに、フェアさはまだ生きているとも言うことができる。今回の騒動を部員や関係者はどう受け止めるだろうか。