債券王ビル・グロース氏米国債33%から21%に減らす

 債券投資最大手の米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の最高投資責任者ビル・グロース氏は、米国債の持ち分を33%(7月)から21%(8月)に減らしたことを12日、明らかにした。

 同社の資料によると、グロース氏が担当する旗艦ファンドであるトータルリターンファンドは、米国債が7月は33%だったが8月末時点で21%まで減少させた。同ファンドの運用総額は約2720億ドル。また、住宅ローン関連証券は51%から50%にした。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)において、追加の量的緩和政策が打ち出されるとの公算も働き、市場はよりリスク資産へ大きくかじ取りをする、ためではないかとの観測が働く。

 グロース氏は昨年もインフレを予測し米国債比率を大幅に下げるなどしたが、結果的には失敗となった。

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